カセン溶液の入替えが必要ですか
カセン溶液は食塩水と同様に化学的に安定した物質のため、常温で蒸発することはありません。
しかし、長年使用すると空気中の不純物の混入などにより溶液の蒸気圧が上昇し、除湿能力が低下することがあります。
そのような場合は溶液を補充することで、除湿能力が回復します。
また、汚れがひどい場合は溶液のろ過を行うことで、より効果の回復が見込めます。
配置場所が狭いのですが
カサバーのエアコンタクタとリゼネレータは配管で接続されているだけなので離れた場所に設置が可能です。
例えば、1階と屋上など別々の場所に配置もできますので、ご相談ください。
ツインセルも同様に2ユニットで構成されていますので、別場所に配置が可能です。
冷温熱源は必要ですか
カサバーは送風温湿度により冷凍機などの冷熱源と再生用の温熱源が必要です。
ドライセルは再生用の温熱源が必要です。
冷熱源は出口の空気条件によりますが、クーリングタワー水、冷水、ブライン、冷媒など。
温熱源はともに蒸気が基本ですが、電気再生や廃熱利用も可能ですので、ご相談ください。
ツインセルは基本的には冷温熱源不要の装置です。
溶液飛散(キャリーオーバー)が心配なのですが
カサバーやツインセルは液体媒体であるカセン溶液を使用しています。そのため飛沫飛散防止として送風出口側に大きな液滴を取除くZバー、微細な飛沫を取除く高性能エリミネーターパッドを装備していますのでキャリーオーバーに対する懸念がありません。
エリミネーターパッドは年1回の交換が必要です。
カセン溶液による腐食が心配です
カセン溶液(塩化リチウム水溶液)の性質は食塩水に近く、金属を腐食させやすい性質があります。
カサバーとツインセルは装置本体がFRP(繊維強化プラスチック)製のため、腐食しません。
溶液の配管もFRPもしくはPP(ポリプロピレン樹脂)のため、こちらも腐食しません。
また、溶液飛散もエリミネータパッドで防ぐことにより、周辺環境への影響を防止しています。