除湿、加湿、除菌、除塵がカサバー1台で

各種産業の製造プロセスにおいて、空気調和（温度、湿度、清浄度、気流など）の重要性が高まっています。
カサバーは食品、化学、製薬などあらゆる分野に数多く納入し、その空調に関する問題の解決に貢献してきました。
これ一台であらゆる空気調和に対応でき、媒体であるカセン溶液（塩化リチウム水溶液）の特性による清浄力にてクリーンな環境を創造することが可能です。
調湿空調装置カサバーは皆さまのご要望に応えるものと確信しております。

特長

温度と湿度を同時に調整

湿式調湿方式カサバー（赤矢印）では、調湿媒体であるカセン溶液（塩化リチウム水溶液）の水分吸収力が非常に高いため、その濃度と温度を任意に設定するだけで、目的となる温湿度の空気が得られます。
冷却除湿方式（青矢印）では、空気の温度を所定の水分量になるまで冷却し、余分な水分を結露させて排出します。その後、再加熱することで必要な温度・湿度にしています。
乾式除湿方式（緑矢印）では、事前に冷却除湿方式でいくらか水分を除去した後（不要の場合あり）、乾式ロータに空気を通過させます。この際にロータに含有しているシリカゲルなどの除湿剤が水分を吸着します。吸着時に熱を発するため、送風温度は高くなります。必要に応じた温度になるよう冷却・加熱します。
エンタルピー（全熱量）の移動を各ベクトルの長さで示したとおり、カサバーではもっとも短くなるため省エネに貢献いたします。

露点温度0℃以下でも連続運転が可能

冷却除湿方式では出せない露点温度0℃以下の送風連続運転を実現しました 。カサバーではドレン水が出ないので、低露点でも凍結しません。
よって、デフロストの必要もありません。

除湿も加湿も可能

カセン溶液の特質として溶液の濃度に則した相対湿度の空気を送風します。
空気を溶液に接触させると溶液の蒸気圧に平衡する湿度まで除湿・加湿することが可能です。
たとえば、

この通り、溶液濃度と温度を設定するだけで必要な送風条件を創り出すことが可能です。
そのため、冷却除湿、加温加湿が思いのままにコントロールできます。

除菌効果

カセン溶液は食塩水と同様に除菌力があることが確認されています。
溶液のシャワーを浴びた細菌・真菌（カビ類）が97%除菌されます。

測定結果①

強い除菌力

カセン溶液には強い除菌力があります。カセン溶液のエアワッシャーは以下のように某ビール工場での除菌効果実証実験での測定結果でも確認されております。

測定場所	：某ビール工場測定
測定日時	：1998年7月7日
測定機器	：RCSエアーサンプラー
吸引量	：40ℓ/min×4min＝0.16m3
測定培地	：細菌用 GK-A	：寒天培地
	：真菌用 HS	：寒天培地

※密閉状態で測定

RCSエアーサンプラー

測定結果②

弊社テストルームでの落下菌測定結果

細菌

• 外気サンプル
• カサバー送風空気
  （テストルーム内）サンプル

真菌（カビ類）

• 外気サンプル
• カサバー送風空気
  （テストルーム内）サンプル

試験方法

それぞれ測定環境下で測定用平板を30分間暴露させ下記の条件にて培養した。※密閉状態で測定

測定用平板

1. 細菌：トリプトソイ寒天培地（30℃ ５日間培養）
2. 真菌：クロラムフェニコール添加ポテトデキストロース寒天培地（25℃ ５日間培養）

※全ての菌に効果があるわけではありません

構造図

カサバーは調湿に冷凍機などの冷熱源と再生用の温熱源が必要です。
冷熱源は出口の空気条件によりますが、クーリングタワー水、井水、冷水、ブライン、冷媒など。
温熱源はともに蒸気が基本ですが、電気再生や排熱利用も可能ですので、ご相談ください。

型式

立型エアコンタクタ
空気とカセン溶液は対向流で接触するため高効率。

横型エアコンタクタ
空気とカセン溶液は直交流で接触します。
大風量向き。

製品仕様

エアコンタクタ

	型 番	通過 断面積	処理風量			溶液 ポンプ	運転 重量	梱包 重量	寸 法
			最 小	標 準	最 大				長 さ	幅	高 さ
		㎡	㎥/min	㎥/min	㎥/min	kW	㎏	㎏	㎜	㎜	㎜
	#120	0.3	22	34	43	0.75	600	400	1,300	1,000	2,000
	#240	0.6	43	68	86	0.75	900	600	1,600	1,300	2,000
	#400	0.9	71	113	142	0.75	1,000	700	1,900	1,450	3,600
	#600	1.4	106	170	212	1.5	1,400	900	2,500	1,450	3,600
	#800	1.9	142	226	284	2.2	1,800	1,000	2,300	1,850	2,450
	#1200	2.8	212	340	424	2.2	2,200	1,100	3,050	1,850	2,450
	#1600	3.7	283	453	566	2.2	2,600	1,400	3,800	1,850	2,450
	#2000	4.5	340	566	680	3.7	3,900	2,200	3,500	2,600	3,000
	#2500	5.6	425	708	850	5.5	4,800	2,500	4,100	2,600	3,000
	#3000	6.7	510	850	1,020	5.5	5,400	2,900	4,700	2,600	3,000
	#4000	8.9	680	1,133	1,360	5.5	6,800	3,600	6,000	2,600	3,000
	#800	1.9	142	226	284	2.2	2,000	1,100	2,400	1,900	2,500
	#1200	2.8	212	340	424	2.2	2,400	1,400	3,100	1,900	2,500
	#1600	3.7	283	453	566	2.2	2,900	1,600	3,900	1,900	2,500
	#2000	4.5	340	566	680	3.7	4,500	2,500	3,600	2,350	3,000
	#2500	5.6	425	708	850	5.5	5,300	3,000	4,200	2,350	3,000
	#3000	6.7	510	850	1,020	5.5	6,200	3,400	4,800	2,350	3,000
	#4000	8.9	680	1,133	1,360	5.5	7,800	4,300	6,000	2,350	3,000
	#5000	11.2	850	1,416	1,700	5.5	9,000	5,200	7,300	2,350	3,000

リゼネレータ