サーキュラーエコノミーとは
サーキュラーエコノミーとは「循環経済」を意味する経済システムのありかたです。
従来からある3R(Reduce・ごみを減らす / Reuse・ごみにせず繰り返し使う、不要なモノを譲り合う /
Recycle・ごみを資源として再利用する)の考え方は、経済活動や人々の生活の中でごみは必ず発生するものという認識が前提で、ごみ問題に対する解決方法のひとつとして提示されていました。
サーキュラーエコノミーはこの3Rに加え、経済活動の中で効率的・循環的な資源の利用とストックの有効活用をしつつ、サービス化などによって新たな価値を生み出す経済活動です。
サーキュラーエコノミー(循環経済)と比べられる言葉に、リニアエコノミー(直線型経済)があります。リニアエコノミーは「原材料→製品化→使用→廃棄」と一方通行型で、このしくみでは採掘可能な資源量や廃棄物処理量の限界を超えてしまう可能性があるため、長期的には持続不可能な経済活動のありかただと言われています。
国際的なサーキュラーエコノミー推進団体であるエレン・マッカーサー財団は、サーキュラーエコノミーの3原則を示しています。
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廃棄物と汚染を生み出さないこと
Eliminate waste and pollution -
製品や素材を(高い価値の状態のまま)流通・循環させ続けること
Circulate products and materials(at their highest value) -
自然を再生させること
Regenerate nature
この3原則を図で表したものが「バタフライダイアグラム」です。循環を表す輪の連なりが蝶の羽に見えることからこのように呼ばれています。
※エレン・マッカーサー財団「サーキュラーエコノミーシステムダイアグラム(バタフライダイアグラム)」日本語訳「サーキュラーエコノミー構築支援」のサービス内容
(株)ティーネットジャパンでは、1,100社以上の産業廃棄物事業者とのネットワークを持つビジネスパートナーと共に
お客様の製品・課題・拠点・地域および法令・条例などを考慮したサーキュラーエコノミーの構築を支援します。
サーキュラーエコノミー導入支援
情報公開 /
連携や物性レシピの取りまとめ。
動脈※1、静脈※2サプライヤー同士の協力関係の強化や新規サプライヤーの開拓などを支援します。
リサイクル技術の導入支援
リサイクルプロセスの分析や設計 / 効率化。
原料調達のためのリサーチや交渉の支援を行います。
サーキュラーエコノミーの啓蒙支援
サーキュラーエコノミーの事例調査や情報提供。認証状況や他業界状況などの提供を行います。
サーキュラーエコノミーの実現の難しさ
いざサーキュラーエコノミーの取り組みを進めようとしても、多くの企業には過去の実績がなく、循環モデルを描けない、何から手を付ければいいかわからない、再資源化できるのかわからない、どの事業者と組んで進めるべきかわからないなど、一筋縄にはいかないことが想定されます。
また、"サーキュラーエコノミー"と一言で表しても、各企業の活動や状態によって実現までに超えなければならないハードルは様々です。例えば、現在廃棄処理しているものが実は発電やリサイクルに利用できるものだという情報をそもそも入手できていないというケースなどが考えられます。
私たちは企業さまごとのニーズや課題に寄り添い、業種や事業規模に合わせた最適解をご提案します。
以下、パートナー企業の実績をご紹介します。
- 廃棄せざるを得なかったレンタル回収後の汚染商品を、素材に分解することで、もう一度商品として循環させる取り組み
- ごみ・廃棄物を減らしたいお客さまのニーズと、再利用・再資源化できるごみや廃棄物を求めるお客さまのニーズをマッチング
- (調査)対象法令 / 条令のデスクトップリサーチや自治体の担当部署特定と問合せ、ヒアリング
- (評価)物質収支やリサイクル工程、再生資材の品質向上の分析、評価
- (技術提案)物質収支やリサイクル工程、再生資材の品質向上の提案 など
私たちは、サーキュラーエコノミーの実現を目指すお客さまと同じ目線で伴走し、唯一無二の実現の糸口を探ります。
サーキュラーエコノミーの実現は長期的な視点で取り組むことが大切です。だからこそ、一緒に取り組む相手との信頼関係や目指す未来像の共有が重要だと考えます。
これまで私たちが幅広い事業展開の中で培ってきた多方面にわたるナレッジとテクノロジー、ネットワークを掛け合わせ、サーキュラーエコノミー構築支援に応用することで、お客さまと一緒に社会の課題を解決してまいります。