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高度の空気循環システムを組み込んだ画期的なバナナ加工システムにより、これまで難しいとされてきた、室内のバナナを均一に加工できるようになりました。
バナナの熟成加工
熟成加工の過程
我々が日頃食べている黄色く熟したバナナは、フィリピンや南米などから輸入された時点では、未成熟の青いバナナの状態です。この青いバナナを室(ムロ)と呼ばれる部屋に入れ、一週間近くかけて黄色いバナナに変化させていく工程を熟成加工と言います。バナナの熟成加工は温度をコントロールするだけではなく、バナナの呼吸により発生される炭酸ガス濃度を調整しながら、徐々に黄色くしていきます。
業界NO.1の朝日式オーバーアンダー差圧加工システム
バナナの熟成加工において最も重要なのは、庫内温度とバナナの品温の差をいかになくすかです。従来のバナナの加工では天井に吊るしたクーラーにより室内の循環を行っていましたが、そのようなシステムでは、どうしてもバナナの品温が庫内温度に近づけられませんでした。そこでASANETSU事業部は空気の循環過程に圧力差をつけるシステムを開発。強制的にバナナの箱の内部に空気を送ることで庫内温度との差をなくし、棚持ちの良いバナナの加工を実現しました。また、以前は加湿をしなければ色艶に欠けるパサパサなバナナができてしまいましたが、朝日熱学の差圧式バナナ熟成システムなら、加湿を行なわなくても美味しいバナナをご提供することができます。
経済性を向上し省力化を実現
従来型に比べ、収容力が格段にアップ
従来型加工室と比べて単位面積あたり11〜15%も収容力アップしました。フォークリフトでの入出庫が可能なので少人数で荷役作業ができ、荷役時間は従来型の約1/3以下に削減できます。積み下ろし、積み替え作業がないため、オサレやスレ等の傷ができず商品ロスもほとんどありません。また、短時間で果肉温度をコントロールできるので、使用電力等のランニングコストを大幅に削減可能。従来型と比べると1加工サイクルあたり68%〜78% (当社比)のランニングコストに抑えています。従来の標準的なバナナ加工は6日を要しましたが、高温加工により4日で同程度の加工ができるなど加工サイクルが短縮化。コンピュータ制御による加工なので、加工中の温度・湿度・喚起・ガス濃度のコントロールには一切人手がかかりません。バナナ以外(オプション。例:キウイ、洋ナシ、アボカド)にも幅広く利用できます。
朝日式新バナナシステム
簡単操作で追熱加工作業にかかる時間を軽減します。加工管理室ではもちろんの事、携帯電話、自宅や旅先、インターネット経由でもバナナの色付け管理が可能。従来の機能を充実させ、よりスピーディーで効率的な作業を実現しました。メンテナンスやトラブル発生時にもスムーズに対応。Mailでのお知らせ通知機能も付いています。
最適なバナナ加工スケジュールを設定
バナナ入庫時に熟成加工に必要な条件(各ブランドのバナナ加工スケジュールの制御パターン選別やパターン別パラメータ)を登録。これだけで入庫から出庫(加工完了)までの最適なスケジュールをコンピュータが自動的に選択します。もちろん加工途中でのスケジュール変更も可能です。
コンピュータによる完全自動コントロール
コンピュータで選択した加工スケジュールにしたがって、温度・炭酸ガス濃度・果肉温度などの各種データ管理を行います。また、冷却・加熱・エチレンガス投入・換気などをバナナの熟成度との相関関係から自動コントロールし最適なバナナの熟成加工を行います。
加工データの管理・帳票作成も可能
加工中のバナナ熟成加工室の各種データから、必要なものだけを選択してコンピュータ画面に表示できます。また、加工終了後はバナナ熟成加工に伴う各種データを所定のフォーマットでプリントできます。
各種設備機器の集中監視
各種設備機器の運転状況をシステム画面で集中監視できます。異常発生時にはその内容が表示されるだけでなく、Mailなどで警報通知されます。



